日帰り婦人科手術を行います
当院では、子宮頚部異形成などの患者さまについて、CO2レーザーを用いた日帰り手術を行っています。子宮頚部異形成は、子宮頸がんに進行することがあります。多くの場合、自然に治癒して正常細胞に戻るのですが、高度異形成などの場合は注意が必要です。放置していると子宮頸がんになってしまい、子宮摘出術などが必要ともなります。そのため、患者さまの状態を見極めたうえで、日帰り手術をお勧めすることがあります。
CO2レーザーとは
CO2レーザーは、波長10,600nmの赤外線領域の光を発します。この光は水に吸収されやすく、吸収時に熱を発生する性質を持っています。そのため、水分が多く含まれている組織にCO2レーザーを照射すると、その部位の細胞内の水分に反応し、熱エネルギーが発生します。この熱の発生によって、瞬間的に患部の組織を蒸散することで患部を治療することができます。CO2レーザーならば短時間での治療が可能ですし、メスを使用する治療と違って出血も少なくて済みます。
レーザーの出力を変更することもできるので、病変の大きさや範囲に応じて出力を変え、より短時間で治療することも可能です。治療後の腫れや痛みも少なく、しかも周辺組織への影響が少ないとされています。
当院で行う日帰り婦人科手術の治療費
子宮頸部異形成 レーザー蒸散術 |
約12,000円 |
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尖圭コンジローマ焼灼術 (病理検査あり) |
約7,900円 |
尖圭コンジローマ焼灼術 (病理検査なし) |
約5,000円 |
バルトリン腺開窓術 | 約13,000円 |
各疾患の手術時間
おおむね10分~15分程度です。